母が納戸と呼ぶ、物置代わりに使っている陽の当たらない奥の部屋に猫が住み着いてしまった。

カナエサンに頼まれ、二度と来ないよう痛い目に遭わせてやることにした。

やろうとしたら、様子を見に来たニイカに間違えて手を出しそうになる。危ないところだった。

カナエサンが追い立てる時、襖を閉めて鞭でビシビシしようとするが当たらない。

猫は散々暴れた挙げ句、寝ぼけたようによろよろしてる。机の下に入り込んだので椅子でグイグイ押す。首が曲がったまま苦しそう。ぎゅうと押しつけ、今度はぐっと椅子を引く。すると椅子の脚が猫を巻き込み、猫がぐったりする。

殺してしまいそうだった。このまま放り投げようと考えていたら意識が戻ってきて、そう云えば高校生の頃、怒った父が猫を新聞紙で包んで丸めてしまったことを思い出す。経堂で放したが、猫って汗をかくんだ、びっしょり濡れてた。

父にあの時の罰が当たったとしたら嫌だな、まさか。とぼんやり思い出して、ああ、夢を記さないといけない、となり、こうして書き留めている。どこから目が醒めていたのか、分かり辛い。

猫を苛める夢。

12/1 山形教員宿舎 4:40

寝る前にカナエサンと電話で話す。

父の部屋を私の仕事部屋と入れ換えるしかないだろうと。

猫の住み着いていた部屋は、一階の奥の部屋である。父の部屋でも私の仕事部屋でもない。

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