１９９８年１月１９日
荻窪駅北口からバスに乗った。練馬方面へ向かうバスである。
車内は空いている。
少ない乗客の中に子供が三人いる。少女が一人、それに二人の少年だ。
その少年の内の一人が尺八を吹く。
とっても上手く、尺八を吹いている。
高台へさしかかると道が狭くなる。もうすぐ終点だ。終点で乗り換えのバスを待つ。
バス停だけぽつんと立つ高台の頂上から、遙か下に雄大な景色が広がる。樹海が広がっているのだ。そこで『渋谷フレンドリーパス経由国立行き』に乗り換えた。
料金箱へ入れた小銭は、100円硬貨一枚、50円硬貨は二枚、そして10円硬貨一枚である。
練馬方面を経由して田無を通り国立へと向かう、一見方向違いに感じるバス路線である。
1998 1/19
