私は泊まりで何処かへ出掛けた。

カナエサンには今日帰ると伝えていた。

しかし今晩、まだここに停まる事にした。

夜、町外れの橋の上で一人でいる自由を感じている。

家に電話しないと、と思う。心配しているかもしれない。

母が電話に出る。母は怒っている。どうしているの！と剣幕を発てる。カナエサンも心配しているという。

その時になって気づいたが、ニイカを連れて来ていたのだ。私の横でニイカのふわっとした毛が触る。

オートバイで来たはずなのにどうやってニイカと来たのだろうか。

オートバイを置いて車で戻るしかないだろう。

カナエサンに連絡をとろうとする。携帯電話のショートカットキーでカナエサンに電話をかける。しかし、操作に失敗する。

何度やってもうまく行かない。

ザウルスの電話帳で番号を調べるしかないだろうか。

カナエサンに連絡出来ないで焦っている。

2004 01 28